鮮やかな「赤」を選ばない日本人

Diorの口紅のカラーバリエーションが、日本での発売終了・・となってました。


愛用していたそのカラーは、かなり明度の高いオレンジと、真紅のような深い赤です。

一見オールドなテイストのカラー。なぜか日本だと手に入れにくいな、と感じます。
外資メーカーですら、バリエーションの中から彩度の高い赤やオレンジ、ピンクを中心に、日本国内向けの発売終了となることしばしばです。

資生堂やコーセーなどの国内メーカーを見ていると、人気の淡いピンクやベージュ寄りのカラーバリエーションが多く、その差がわからないぐらいです。
最近ではわりと濃いめの赤やピンクがトレンドになってきてますが、それでも鮮やかな赤を選ぶという人が少なく、実際に街でもあまりしている人を見ません。

考えてみると、シャドウやネイルもそうです。ピンクやベージュのバリエーションが豊富です。とにかく淡い色が多いです。

日本人のメイクは、他国に比べファンデーションに強いこだわりがあるそうです。

メイクアップ=悪いところを隠す、治す、素肌感やスッピンがきれいなのが◎。といったスキンケアの考え方に近いのかもしれないですね。
淡くヌーディなカラーを好むのもうなずけます。

たしかに、淡くヌーディなカラーをつけている女性の方が質素で繊細、フェミニンな感じが増します。そのほうがモテる気もします。そうした女性文化として日本は発展してきた・・?

もう一つの理由として、肌質や色彩感覚の好みが日本人に馴染まないから?と思ったのですが、ほんとに似合わないのかといえば、そうでもないと思います。

もともと日本は「紅」の色にはこだわりがあった国の気がします。
グローバル視点でみると、黒髪で黄色寄りの美白肌をもつ日本人。対照的な真紅の口紅、そのギャップは、ものすごくエキゾチックで神秘的に映るはずです。



しっかりと黒く眉やアイラインを描く。対極に、しっかり赤いリップをつける。

水原希子さんはマキアージュなど、コスメのCMでも大人気ですが、ディープな赤がとっても似合いますね。トレードマークの黒髪ボブに白い肌とのコントラストがとっても美しいです。こういうラズベリーっぽい色が旬ですね。



こちらの美しい海外の女性はビビッドなオレンジのリップです。ヘルシーな空気感が出ています。遠くから見ても映える、というのがポイントですね。女性的な主張、オーラを感じます。



スーパーモデルのAdriana Limaもコーラルな赤がとっても素敵です。エキゾチックな雰囲気。


ここぞというときに、メイクアップ=良い部分を強調する、華やかにする

アプローチを日頃から取り入れるとメイクアップが一層楽しくなりそうです。

photo : pinterest

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